外で過ごすにはちょうど良い気候になってきましたね。
屋外でもコロナの心配はありますが、気分転換にも身体の為にも太陽にあたるのは大事なことです。
感染予防と紫外線対策をしっかりしながら、外活動を楽しみたいですね。
先日、サッカーをやっている小学生のお子さんで、
練習後に踵からアキレス腱に痛みが出るという症状でご相談がありました。
そそこで、今日は運動量の増える成長期の小学生の足についてお伝えしたいと思います。
かかとや膝、股関節などの痛みを子ども達が訴える…
といえば、成長痛を思いつく方が多いのではないでしょうか。
身体と運動の成長著しいこの時期、
文字通り成長に伴い急激に身長や手足が伸びて骨の成長に身体がついていけないことで
痛みを生じるものです。
成長は止められませんから、ストレッチなどで対処していくことが多いです。
しかし痛みの原因となるものは他にもあり、
「成長痛」と混同しないよう気を付けなくてはなりません。
その一つが、オーバーワーク。
チームやコーチの指導方針にもよりますが、
小学3年生くらいから活動量や運動量が増える傾向にあり、
オーバーワーク気味になることがあります。
ちょうど小学生にあたる6年間の時期は、
運動能力の成長段階でも“ゴールデンエイジ”と言われる年代にあたり、
個人差はありますが、新しい動き、技などがおもしろいように習得できる特徴があります。
いろいろできるようになる楽しさから、知らず知らずのうちに
身体の許容量を超える負荷の運動をしてしまっている可能性も少なくありません。
成長期の骨には成長軟骨という層があり、
その軟骨層が硬い骨に変わっていくのですが、
運動による負荷が強すぎると軟骨の部分が分離してしまうことがあります。
よく起こる部分では、踵の痛みの踵骨骨端症(こったんしょう)(シーバー病)、
膝の痛みのオスグッドシュラッター病などがあります。
症状としては分離した部分に炎症が起こり痛みを発生します。
そうなると炎症が収まるまで一定期間お休みをしたり、
運動量を減らさなければなりません。
さて、ご相談に来られたサッカー少年の訴えは踵からアキレス腱の痛みでした。
年齢からしてもしかしたら?
と踵骨骨端症を念頭に足をいろいろ触らせてもらい確認しました。
踵の骨を押したときの圧痛はなく、アキレス腱の内側・外側の圧痛もなし。
足関節の動きや制限もなし。
痛みが出るのは練習中ではなく、練習した後やその日の夜で、
翌日まで痛みが続くことはないという状態。
次に、練習の時に履いているトレーニングシューズ2足と
普段履いているスニーカーを確認しました。
すると…計測した足のサイズよりトレーニングシューズは1センチ、
普段履いているスニーカーは1.5センチ大きいものでした。
またデザインは、ベルトは履き口に1本だけ+甲の部分はゴム紐だったため、
靴の中で足が左右に動いてしまっていました。
(ゴム紐には足を固定するだけの力がありません)
成長痛でもなく、オーバーワークによる痛みでもなく、
靴が原因の痛み・・・!
成長痛と混同してほしくない、第2の要因の登場です。
痛みの部位や痛みの出方から考えられるのは、
足よりも大きい靴で、しかも足と靴をフィットさせるベルトやヒモが不十分なため、
靴の中で足が前後左右に動いてしまい負担がかかってしまって
練習後や夜になると痛みとなってサインを出していたことが想像されます。
対応としては、まずは今の足サイズに合った靴にすること、
できればトレーニングシューズは足と靴をフィットさせられるヒモのタイプに挑戦してみることをお伝えしました。
成長痛や成長期のトラブルを見極めるのは難しいですが、いくつかの目安をお伝えします。
確認するときは、片足だけでなく、両足の同じ部位を触って左右差を確認してみてください。
●様子を見て大丈夫な所見:
痛みは翌日まで持ち越さない、運動中に痛みが出ない、
痛くなる部分を圧迫しても痛くない、痛くなる部分が熱を持っていない
・・・まずは靴のサイズの見直しと靴のはき方で様子を見ても大丈夫でしょう。
●病院受診が必要な所見:
日常生活でも、翌日も痛みがある、運動すると痛みがでる、
運動しなくても押すと痛い、痛くなる部位がほかの部位よりも温かい
・・・靴のサイズや履き方が合っていても、早めに医療機関の受診をお勧めします。
ちなみに、一緒に来てくれたお父さんの靴も…「あ、僕もですね…」と苦笑いするほど大きかったです(笑)
まさか靴のサイズ、履き方が原因だなんて!と驚くこともあると思いますが、
気づかれにくい大きな要因なんです。
でも知っていれば気をつけられるし、予防もできます!
子ども達の「やりたい!」を応援できるよう、適切な靴や道具を選んであげたいですね。
(担当:荻野)